京都や大阪ならいざしらず、滋賀ラーメンと言われてピンとくる方はなかなかいないかもしれません。
某県民性紹介テレビ番組では、滋賀県民のソウルフードとしてちゃんぽんが紹介されるなど、県内でもラーメン文化が薄いのが現状といえるでしょう。
そんなラーメンのイメージが薄い滋賀県ですが、滋賀県で奮闘している有名ラーメン店があります。
それが彦根市にある「ラーメンにっこう」。
県内のラーメン店でもNo.1と言われ続けている本格派の味わいは、滋賀のラーメンを語る上で欠かせない、一度は食べるべき一皿です。
今回は滋賀ラーメンの常識を変えた「ラーメンにっこう」に実際に訪れて、看板ラーメンから限定ラーメンまで頂いてきました!
こんなところに!?畑の中に突然現れる店舗
▲スクリーンショット:Googleストリートビューより
味の良いラーメン店は得てして街中ではなく郊外に存在するものですが、ここラーメンにっこうもその例外ではありません。
店舗は彦根市の中心街から車で15分ほど離れた農地が広がるエリアに位置しています。
立地としては決して良いとはいえず、来店には車が必須と言っていいような場所です。
道を車で走っていると平坦な景色の中にぽつんとお店が現れます。
太陽マークの看板が目印
お店の目印は太陽マークが印象的な大きな看板。
周囲が農地であるだけに、車で走っているとすぐに見つけることができます。
天気が良ければ見晴らしのいい気持ちのいい道です。
道沿いにその他にはそれらしい建物はないので、看板がなくても見つけることができるとは思います。笑
看板を目印にしていれば見落とすことはないでしょう。
オレンジを基調とした店舗外観
店舗の外観はロゴマークの太陽の色に合わせたオレンジを基調としており、比較的新しく清潔さを感じます。
それもそのはず、こちらの店舗は2014年の6月に移転オープンした店舗なのです。
建物の造りはシンプルですが、かわいらしさも感じさせるもので、女性でも比較的気軽に入ることができる雰囲気です。
カフェ風の内装が好印象!
店内に入ると、まず目を惹くのがカウンター席上部のインテリア。
アルファベット表記の店名がスポットライトで強調されており、カフェ風な印象も受けます。
地方のラーメン店とは思えない明るく清潔な内装はかなり好印象です。
そんな中でラーメン店独特の麺を茹でる際の小麦のいい香りが漂っています。
幅広い客層が気持ちよく過ごせる店舗設計はさすがですね。
座席は3種類。ひとりでもグループでも。
こちらのお店には3種類の座席が備えられています。
ひとりでの来店でもグループでの来店でも訪れやすい座席配置です。
カウンター席
ラーメン店といえばやはりカウンター席。
ラーメンにっこうでも最も席数が多いのがカウンター席で、10席程度の席数があります。
お店の雰囲気を最大限に味わえる席ですね。
カウンター席があるとひとりでの来店も気軽に可能なので、出張などで訪れる方にも便利です。
テーブル席
写真奥に見えるのがテーブル席です。
4人がけのテーブルになっており、2〜4人程度のグループでの来店の方はこちらの席に通されることが多いですね。
小上がり半個室席
半個室の小上がりのテーブル席も用意されています。
家族での来店など、ちょっとゆっくりしたい方に嬉しい席ですね。
メニューは看板の鶏白湯からご当地の湖国ブラックまで豊富
ラーメンにっこうといえば「鶏白湯(とりぱいたん)」が定番メニューであり看板メニュー。
この鶏白湯を食べるために県外から訪れる人もいるほどの人気メニューとなっています。
また、新ご当地ラーメンとしてお店が提案しているのが「湖国ブラック」と名付けられたラーメン。
パンチが強めの命名で、かなり気になります!
また、つけ麺も人気メニューのひとつとなっており、柚子白湯は女性にもおすすめの一品。
もちろんご飯物もあります。
こちらもかなりレベルが高いと噂なので、ラーメンに合わせて頼んでみると良いでしょう。
いざ実食!看板の鶏白湯が美味すぎる…!
というわけでお待たせしました、いよいよラーメンの登場です!
今回は人気の3種類のラーメンを注文してみました。
まずは看板メニューで一番人気の「鶏白湯」から!
オーダーしてから約10分ほどで運ばれてきました、印象的な逆富士山型の器に盛り付けられています。
どうでしょう、この美しいスープ…!
普通の鶏白湯スープよりも黄色みが強い印象です。
一口飲んでみると、まろやかな旨味とコクが一度に口の中に広がり、ひとくちで一般的な鶏白湯スープとの違いを感じます。
バターでも使っているのかと思ってしまうくらいコクを感じさせるスープで、滋賀県No.1との評価も納得です。
なんでも、滋賀県産の厳選した鶏ガラのみを使用しているとのことで、ここでしか味わえない旨味が余韻として残り続けます。
麺は噛みしめると良質な小麦の香りが感じられて、コクのつよいスープと良くあいます。
細めのストレート麺が、ちょうどいいです。
このひとさらで「滋賀No.1」を納得させてしまうだけの説得力を持っています。
爽やかな柚子白湯は女性にも食べやすい!
続いてはこちら「柚子白湯」と名付けられたつけ麺メニューです。
さきほどの鶏白湯をベースとして、柚子の爽やかな香りをプラスした、すっきりとしたラーメンとなっています。
特徴的なのは「フスマ入り麺」!
小麦の胚芽まで練り込まれた食物繊維たっぷりの麺で、健康志向の方にも嬉しいメニューです。
具材もシンプルに、チャーシューとメンマ、そしてカイワレと刻み海苔のみ。
レモンも添えられており、お好みで絞ればさらにスッキリとした味わいを楽しむことができます。
コシの強い麺となっており、食べごたえもありますね。
麺が主役のひとさらですので、ラーメン店の実力を存分に味わうことができます。
新ご当地ラーメン「湖国ブラック」のインパクト!
ラーメンにっこうを訪れたらこちらも一度は味わっておきたい、新ご当地ラーメンとして開発された「湖国ブラック」。
スープの黒さ、ガーリックの香り、大ぶりの麸がインパクト抜群な、一品です。
この黒さの秘密は「たまり醤油」。
彦根水谷醤油から入荷している醤油をベースに調合されたスープは、濃い醤油味がガツンとくるインパクトの強さ。
しかし辛すぎることはなく、ちぢれ麺と絡み合い、絶妙な味わいを実現しています。
ガーリックの風味もかなりあり、ガッツリ食べたい方には最高の一品です。
数々の受賞歴も納得の味わいでした
店内の壁には「お取り寄せラーメンオブザイヤー」などの受賞を示す賞状がズラリ。
しかしそれらの受賞も十分に納得できる素晴らしいラーメンの数々でした。
使用されている具材からも滋賀県への愛情が、滋賀のラーメンを盛り上げたいというお店の意気込みが伝わって来ました。
滋賀ラーメンWAVEという滋賀のラーメンのスタンプラリーにも参加するなど、県内ラーメンの盛り上げのために尽力している様子が伝わってきます。
まだまだ発展途上の滋賀県ラーメン業界において、これからを先頭になって引っ張ってくれるお店になるでしょう。
滋賀で美味しいラーメンをお探しであれば、真っ先におすすめしたいお店の一つです。
基本情報
infomation
名称:ラーメンにっこう
住所:〒522-0045 滋賀県彦根市宇尾町1366−2
営業時間:(平日)11:30-14:30 , 17:30-21:00 /(土日祝)11:30-21:00
定休日:月曜日
TEL:0749-28-2035
WEB:公式サイト
【mamizu web編集長】滋賀県出身の27歳。大学進学を機に地元を離れ、岡山、札幌、高知などで暮らした後、2018年末に帰郷。改めて地元で暮らすとWEB上の信用できる情報の少なさに気づき、2019年1月に滋賀の観光おでかけメディア『mamizu web』を立ち上げる。個人としては2016年1月にブログを立ち上げ月間10万PV規模のサイトに。外部メディアでライターとして執筆経験も多数。趣味は旅行と写真撮影。