穏やかな時間の流れる空間で、上質なコーヒーと焼き菓子を味わうひととき。
仕事や家事、勉強で忙しい毎日の中で、ときにはリラックスしてそんな時間を過ごしてみたいーー
そんな思いを抱くこともあるのではないでしょうか。
まさにそんな過ごし方を実現できる空間が、今回訪れた「ツカダ珈琲」です。
自分の中だけでこっそりと秘密にしておきたいような素敵なお店ですが、あまりにも素敵だったので、思い切ってご紹介します。
コーヒー・焼き菓子・空間、どれをとっても素晴らしく、カフェ好きの方には必見のお店です…!
築100年のお屋敷が、センスのいいカフェに
ツカダ珈琲は長浜市の新庄町に位置するお店。
長浜駅からは車で12分ほどと、市街地から少し外れたところに店舗を構えています。
段々と周りが田んぼだらけになっていくことに不安を覚えながら車を走らせていると、民家が立ち並ぶ中に、ふらっとお店が現れます。
遠くからながめると一見、きれいに整備された民家かな、と勘違いしてしまいそうですが、近づくにつれてお店の看板などがはっきり見えてきます。
築100年のお屋敷を建て直した建物だそうですが、見事におしゃれな古民家カフェに生まれ変わっています。
玄関前は上品に整備されており、品の良さがうかがえます。
入り口の脇に静かに立つ銅像のねこさんもいました。
手にもつコーヒーカップが印象的です。
入り口ドアの前には手書きのメニューボードが置かれています。
様々な産地のコーヒーが書かれており、コーヒー好きとしては期待が高まります。
すっきりと整った温かみのあるインテリア
店内に入ると、素敵な空間に一瞬で引き込まれます。
古民家の構造を活かして主要な梁はそのままインテリアとして見せつつ、モダンな印象を与える白の壁、温かみのある木材をふんだんに使った店舗デザイン。
静かに流れるBGMを聞きながら、席についてホッと一息つけば、多幸感に包まれます。
3つの木のテーブルで、思い思いの時間を
どこか可愛らしい印象を与える木の家具がとても素敵で、席につけば何かと忙しい日々のことを忘れさせてくれます。
座席はすべてテーブル席、全部で3つのテーブルが用意されていました。
お店の一番奥のテーブルは2人がけ(上写真)
真ん中に4人がけテーブルが有り、一番手前のテーブルは一人用の席となっています。(下写真)
それぞれのスタイルに合わせてすごせる座席の配置が素敵です。
特にこうした個人経営のカフェでひとり用の座席が用意されているというのは、個人的には「最高」です。
しずかに本を読むのもよし、大切な人と穏やかな休日のひとときを過ごすのもよし。
思い思いの時間をすごせる、素敵な空間となっています。
丁寧に作られた焼き菓子とケーキの数々がかわいい
お店の自慢のひとつである、焼き菓子はレジカンターの横のスペースに並べられています。
たくさんのお菓子は作れないけれど、
その代わり作り手の想いが伝わるお菓子が出来ればと。
季節を感じていただけるお菓子を今日も作っています。(公式サイトより)
と公式サイトに書かれているように、ひとつひとつがとても丁寧に作られており、シンプルだからこそ、とてもかわいらしく、その美しさがよくわかります。
ケーキもショーケースのなかに並んでおり、どれも手間ひまかけて作られているのだろう、という完成度の高さが見て取れます。
ちなみに焼き菓子とケーキのラインナップの一部を公式サイトより引用しておきます。ご参考までに。
- シュークリーム・・300円
- ゆずケーキ・・・・300円
- ガトーショコラ・・320円
- 季節のタルト・・・400円~
- ロールケーキ・・・300円~
- チーズケーキ・・・380円~
イチオシはシュークリームのようです。
これは食べないわけにいきませんね…!
長浜でスペシャルティコーヒーが飲める!
ツカダ珈琲のメニューには、自家焙煎のコーヒー豆を使った様々なコーヒーのランナップが並びます。
特筆すべきは、どのコーヒーも「スペシャルティコーヒー」である、ということ。
スペシャルティコーヒーとは、簡単にいえば「風味・品質の優れたコーヒー豆を使ったコーヒー」ということになります。
風味や品質が優れた豆を扱うためには、豆の生産段階から、収穫、精製、販売、抽出に至る全ての段階で適切な品質管理がなされている必要があります。
コーヒー豆とはなかなかデリケートなもので、管理方法によって、酸化したり風味が劣化したりと品質に差がでてしまうんですね。
難しい管理を徹底した高品質の豆だけがスペシャルティコーヒーと呼ばれるわけです。
カフェ自体が少ない長浜ではこうしたスペシャルティコーヒーを味わうことができるお店もなかなかないので、ツカダ珈琲の存在は湖北圏域のコーヒー好きには非常にありがたいですね!
コーヒー豆の販売も行われていますよ。
→ → 実際に買ってみたので、詳細は後述
癒やしの空間の中で、丁寧なコーヒーとケーキを

今回はランチ後の来店だったこともあり、コーヒーとケーキをセットで注文しました。
ニューヨークチーズケーキ
チーズケーキ好きの筆者としては、どうしても気になった「ニューヨークチーズケーキ」をオーダー。
コーヒーのセットでケーキを注文する場合はカウンターの横にあるショーケースまで見に行って、どれにするのかを決める事ができます。
ニューヨークチーズケーキらしいチーズの濃厚さを保ちつつ、こってりしすぎない軽さも感じる一品で、3時のおやつに食べたい味わいです。
嬉しいのは添えられたミニシュークリームやフォーク型のシフォン。
シュークリームがイチオシのお店だけあって、このミニシュークリームが非常に美味しい!
サクッとした食感の生地にたっぷりのカスタードクリームが入っており、ケーキとの食感のコントラストが楽しい一皿にしあがっています。
コーヒー(コスタリカ プェンティタラス)
コーヒーは、甘くて濃厚なチーズケーキに合うように、浅煎りに焙煎したコスタリカ プェンティタラスをチョイス。
メニュー表に「最近のトレンドです」と書かれている通り、サードウェーブ系の流れを思わせるフルーティーな味わいのコーヒーです。
ガツンとくる酸味ではなく、柔らかく後味に残るような酸味なので、普段は苦めのコーヒーを飲んでいる方でも、美味しく飲めるかと思います。

焙煎、抽出の工程が非常に丁寧なのでしょう、雑味などは全く感じないクリアな味で、スペシャルティコーヒーの良さを引き出していると感じました。
コーヒー好きの方にもおすすめできるクオリティです。
穏やかなご夫婦が営業する至高のカフェ
穏やかな雰囲気のツカダ珈琲は、訪れた人の心をじんわりと癒やす至高のカフェでした。
ご夫婦が営業されているようで、お二人の雰囲気も穏やかそのもの。
こういう方だから、素敵なお店ができるんだろうなあ、と感じます。
会計時に持ち帰り用のコーヒー豆も購入していると、ご主人が
酸味のあるコーヒーがお好きなんですね。
今日買っていただいた豆は酸味を残しつつも、天然酵母を使った世界初の精製方法を使っているので、独自の味わいになっていますよ。
と声をかけてくださいました。
そうなんです、酸味を感じるものが好きで!と、しばしコーヒー談義に花を咲かせ、お店のことも少し聞いてみました。
いつからやっているの尋ねると
えーっと、今年で2年目になりますね。
そんなに積極的に宣伝しているわけではなくって、たまたま見つけた人が来てくれたら嬉しいな、と思っています(笑)
とのこと。
謙虚な姿勢にますますお店のファンになってしまいました。
静かな店内を保つことを非常に大事にされているようで、静かにできない未就学児の入店はお断りしている徹底具合。
上質なカフェタイムを過ごしたい方には嬉しいお店のこだわりっぷりですね。
駐車場は道を挟んで向かい側にあり
駐車場はお店の面する道を挟んで真向かいにあります。
写真のように簡単な看板が出ています。
スペースが区切られているわけではなく、空き地のような状態なので、周囲の車に気をつけて駐車してくださいね。
ブラジルの「世界初」のコーヒー豆を購入
店内でいただいた珈琲が美味しかったので、帰りがけにコーヒー豆を購入してみました。
購入したのはブラジルのフルッタ・メルカドンで採れたコーヒー豆。
なんと精製過程で天然酵母を使用している世界初のコーヒー豆なのだとか!
パッケージは実にシンプル。中のコーヒー豆への自信が伺えます。
どの豆もぷっくりと大粒で非常に美しく欠損などもありません。
丁寧に欠点豆を取り除いているのだろうことがよくわかります。
浅めの焙煎なので、香りの段階でフルーティさが伝わってきます。
中挽きでひいて、抽出します。
コーヒーのアロマ香を存分に感じます。
飲んでみると、酸味よりも先に柔らかい口当たりを感じます。
天然酵母で精製した効果でしょうか。
酸味とフルーティさをたしかに感じるのに、全体として非常に柔らかく、豆のコクを終始感じられるような味わいです。
豆の販売価格は他のお店よりもかなり安いと感じたので、おトクです。
コーヒー豆をよく購入される方はヘビーユーズ間違い無しですよ。
基本情報
infomation
名称:ツカダ珈琲
住所:〒526-0013 滋賀県長浜市新庄寺町340
営業時間:11:00~19:00 (L.O 18:30)
定休日:火曜日 / 第2、第4水曜日
TEL:0749-62-6980
WEB:公式サイト
【mamizu web編集長】滋賀県出身の27歳。大学進学を機に地元を離れ、岡山、札幌、高知などで暮らした後、2018年末に帰郷。改めて地元で暮らすとWEB上の信用できる情報の少なさに気づき、2019年1月に滋賀の観光おでかけメディア『mamizu web』を立ち上げる。個人としては2016年1月にブログを立ち上げ月間10万PV規模のサイトに。外部メディアでライターとして執筆経験も多数。趣味は旅行と写真撮影。