食パンといえば四角いものーー。
そんな既成概念を打ち破った「まんまるなかたちの食パン」を販売することで一躍人気となったパン屋さんが長浜市にあります。
それが長浜市木之本の老舗パン屋さんである「つるやパン」。
このつるやパンが長浜駅前の朝日町に「まるい食パン専門店」をオープンさせ、一躍人気のスポットとなっているのだとか。
そんな気になる情報をキャッチしたので今回はまるい食パン専門店に行ってきました!
見て楽しい、食べて楽しい、「まるい食パン専門店」をくわしくご紹介します!
子どもから大人まで幅広い世代に人気
若いカップルから年配の夫婦、子ども連れの家族まで。
まるい食パン専門店には幅広い年齢層の方が訪れます。
休日ともなると、入れかわり立ちかわりでお客さんが来店し、その人気ぶりが伺えます。
モーニングやランチの時間でなくても店内には常にお客さんがいる状態。
まるい食パン専門店がそれほど幅広いお客さんからの支持を受けるのは一体なぜなのでしょうか。
食パンの形をまるくすることで、なぜそれほど多くの人を惹きつけることができるのか、不思議でなりません。
その秘密を探るべく、いざ店内に足を踏み入れてみます。
「まる」で溢れた店内がとにかくかわいい
店内に入ってまず感じたのは専門店と謳うだけあってとにかく「まるい食パン」一色の商品ラインナップ。
どこを見てもまるい食パンを使った商品ばかりで、「まる」で溢れています。
丸い食パンにチーズやカレー、明太子などの味付けをしたおかずパン。
丸い食パンをフレンチトーストにしたスイーツパン。
渦を描くように練り込まれたひと味ちがうまるい食パン。
丸い食パンを使った様々な味わいのラスクまで。
まるい食パンを使ってここまでいろんな楽しみ方ができるのか!と見ているだけで楽しくなります。
食パンの形をまるく変えることで、これほど見た目にかわいく楽しむことができるのは驚きです!
形がまるくなったことですべてが新鮮に映るのも、まるい食パンの魅力と言えるでしょう。
朝ベイク&昼サンドの魔力
まるい食パン専門店ではその場で食べることができるモーニングやランチの販売も行っています。
モーニングは通称「朝ベイク」と呼ばれ、販売されているおかずパンなどを焼き直してもらうことができます。
スープやコーヒーなどをセットにするとパンがお得に購入できるので、非常に人気のあるセットメニューです。
朝7時から10時までの時間限定なので、長浜観光の朝ごはんなどにぴったりです。
ランチは通称「昼サンド」と呼ばれており、焼きたての食パンにその場で様々なおかずをサンドしてもらえます。
人気No.1は長浜らしい食材を使った一風変わった「焼サバ」サンド。
長浜の特産である焼き鯖を食パンに挟むという予想外の組み合わせです。
しかしこれが意外にも合うと評判で、近年の鯖ブームと相まって人気の商品になっています。
ちなみに人気No.2はサンドの定番、「タマゴ」サンドなのだとか。
どれも美味しそうすぎますね…!
ただ丸いだけじゃない!味だって本格派
まるい食パンの魅力はその形だけではありません。
長年地域で人気を博してきただけあって、味だって本格派。いやむしろ、その美味しさにこそ、まるい食パンの真の魅力が詰まっています。
というわけで、お店のイートインコーナーで昼サンドを頂いてきました。
どこか懐かしいトレーでの提供
まず驚いたのは、昼サンド提供時の「トレー」のデザイン。
昔懐かしい給食の食パンを運ぶときのようなトレーを使って、サンドが提供されます。
誰もが見覚えがあるけれど、大人になる中で忘れてしまっていた、そんな懐かしいデザインにほっこりさせられます。
ここでしか味わうことのできない小さな遊び心に溢れているのが、お店のこだわりを感じられて素敵ですよね。
味わってもらいたいこの「ふわふわ」さ
今回注文したのはお店人気No.2の「タマゴ」サンド。
サンドの定番の味付けだけに、まるい食パンの味わいが重要になってきます…
いざ、ひとくち食べてみると…これが美味しい!
なにより特筆すべきは食パン自体の「ふわふわさ」。
指で食パンの表面を押してみるとふわっとした感触がよくわかります。
ふわっとした食パンがタマゴを絶妙に包み込んでくれて、ぱくぱく食べられます。
ランチにはもちろん、観光の途中で小腹が空いたときにも良さそうです。
これほど本格的な食パンが食べられるとは想像していなかったので、いい意味で想像を裏切られました。
地方のパン屋とは思えない魅力的なデザイン
まるい食パン専門店の店内には随所にオリジナルのデザインが見受けられます。
これらが地方のパン屋とは思えないほど魅力的で思わず写真に収めたくなります。
デザインが素敵だと、お店が大好きなんだな、という気持ちを感じることができて、楽しくなりますね。
サンド提供時に使われていたトレーに有名人のサインを飾るという、ナイスアイデア。
小さいながらイートインスペースもあり
店舗手前は販売スペース、中ほどには調理スペースがありますが、そこからさらに奥に進むと小さいながらイートインスペースが確保されています。
表からは見えないので本当に利用できるのか迷ってしまいそうですが、調理スペース横の通路を進むと、イートインスペースにたどり着くことができます。
隠れたインスタ映えスポットにもなっているので、要チェック!
ピンクの壁が印象的!インスタ映えスポット
奥に進むと、お店のデザインからは想像もできないほど鮮やかなピンクの壁が現れます。
壁にはつるやパンの代表的なパンの包装が飾られており、インパクト大です。
鮮やかなカラーリングなのでここで写真を取ればインスタ映え間違いなし!
長浜の隠れたインスタ映えスポットです。
ちなみに反対の壁側にもテーブルがあり、イートインスペースには合計7席ほどが用意されていることになります。
屋外テラス席まであるよ
イートインスペースをさらに奥に進むと、外に出るドアまでたどり着きます。
なんと屋外テラス席まであるようです。
暖かい時期ならばとても気持ちいいでしょうね〜!
調理現場が見えるデザインから感じる品質への自信
まるい食パン専門店に滞在していて気づいたのは、お店のどこからでも調理スペースが見える設計になっていること。
購入時にも、イートインでの食事時でも、調理スペースの内部の様子が見えます。
これはきっとつるやパンの商品の品質への自信の現れなのでしょう。
調理過程が見えることで、消費者としても安心して購入することができますね。
トイレもあるので安心
ちなみに、トイレも完備されていました。
こういった小さな店舗にはトイレがないことも多いものですが、テラス席に出る扉のすぐそばにトイレがあります。
休憩時にも安心ですね。細かい配慮が本当に行き届いた店舗です…!
駐車場完備なのでアクセスも◎
気になるアクセス方法ですが、JR長浜駅から徒歩3分程度という抜群の立地です。
さらに以前はなかったと記憶しているのですが、2019年2月時点では駐車場も2つ完備されていました。
台数はそれほど多くありませんが、あるのとないのでは大違い!
自家用車でのアクセスにも対応しているのは嬉しいですね。
北国街道を北へ。木之本本店にも足をのばそう!
まるい食パン専門店が面している通りは「北国街道」と呼ばれ、かつては交通・物流の中心となっていた通りでした。
そんな北国街道をまるい食パン専門店からどんどん北へ進んでいくと、つるやパンの木之本本店に行き着きます。
まるい食パン専門店を運営する「つるやパン」は、実は滋賀県長浜市のローカルパン屋として以前から度々テレビにも取り上げられる有名なパン屋さん。
特に「サラダパン」というコッペパンにたくあんとマヨネーズを和えたものを挟んだパンが想像以上の美味しさということで有名です。
時間のある方はぜひ木之本本店にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
infomation
名称:つるやパン木之本本店
住所:〒529-0425 滋賀県長浜市木之本町木之本1105
定休日:無休(臨時休業あり)
営業時間:月〜土 8:00〜19:00、日・祝 9:00〜17:00
TEL:0749-82-3162
WEB:公式サイト「木之本本店」
付近の観光スポット
観光で長浜に訪れた方向けに付近の観光スポット情報もおまけで記載しておきます。
慶雲館(盆梅展)
長浜の春の風物詩として1月10日〜3月10日ごろの期間のみ、毎年開催されている「長浜盆梅展」。
盆梅と聞いても興味のない方が多いかもしれませんが、驚くほどの華やかさで見ていて圧倒される見事な展示です。
展示場の慶雲館も素敵な建築なので、一見の価値あり!
まるい食パン専門店から徒歩で3分程度で訪れることができるので、ついで観光にも便利です。
infomation
名称:慶雲館
開館期間:4月1日(土)~12月3日(日) 休館10月7日・8日
開館時間:9:30-17:00(入館16:30まで)※盆梅展開催期間は9:00-17:00(入館16:30まで)
入館料:大人300円 小中学生150円(20名以上は、2割引)※盆梅展開催期間は大人500円 小中学生200円、団体(15人以上) 大人450円 小中学生180円
TEL:0749-62-0740
WEB:公式サイト
長浜鉄道スクエア
日本最古の鉄道駅舎が残されている「長浜鉄道スクエア」。
慶雲館の向かいにあり、まるい食パン専門店からのアクセスも便利です。
体験コーナーが多いので、お子さん連れには楽しめるスポットになっています。
鉄道好きの方も一見の価値あり。
まとめ
ローカルなパン屋さんが注目されることも多い、昨今。
長浜に登場した「まるい食パン専門店」は、見て楽しい、食べて楽しい、ここでしか味わえないお店でした。
つるやパンのまるい食パンへの愛情がつまった遊び心溢れるデザインは訪れる人をも笑顔にしてくれます。
そして印象的な見た目以上に、味の美味しさを楽しんでほしいとお店だなあと感じました。
【mamizu web編集長】滋賀県出身の27歳。大学進学を機に地元を離れ、岡山、札幌、高知などで暮らした後、2018年末に帰郷。改めて地元で暮らすとWEB上の信用できる情報の少なさに気づき、2019年1月に滋賀の観光おでかけメディア『mamizu web』を立ち上げる。個人としては2016年1月にブログを立ち上げ月間10万PV規模のサイトに。外部メディアでライターとして執筆経験も多数。趣味は旅行と写真撮影。